Wednesday, August 10

明るい北朝鮮

そういえば、昨日はシンガポールのナショナルデーでした。
独立40周年ということで、日本の新聞では特集記事を組んでいましたが、こちらの新聞でも友好国ということで、関連記事にカラー写真を何枚も掲載。でも、中身はといえば、レセプションやシンガポールでの花火やイベントについてばかり。歴史や今後の展望のような、掘り下げた記事は皆無でした。

ご近所の国でそれなりに共通点も多いのですが、シンガポールのほうが、3歩ぐらい先を行ってる感があります。それでも、最近聞いたのですが、シンガポールは「アジアのスイス」「明るい北朝鮮」と呼ばれるそうです。「アジアのスイス」は、いいですが、「明るい北朝鮮」とは・・・。確かに、映画などの検閲あり、発禁雑誌あり、チューインガム禁止(今は、医療などのためには許可制で販売されているそうです)、トイレの水を流し忘れたら罰金などなど、とても清潔だけれど非常に人工的で、細かなルールにしばられた管理された都市。やはり民主主義はない国です。ただ、こうした厳しい禁止事項も少しずつ緩和されてきているとのこと。特に、文化の面では寛容になっているようです。立派な劇場・ホールがあり、最近はカジノまで認められています。アジアのハブ港、観光都市としての地位を維持していくための努力なのでしょう。

シンガポールの街を歩くと、普通にノースリーブの女の子たちがいます。おへそがでていたり、ミニスカートもいるし、要は自由なわけです。ノースリ派の私としては、街で自分が浮かないのでほっとします。昨日は、いつものノースリーブの上、ついうっかり、かなりミニのスカートのように見えるキュロットをはいてきてしまいました。ノースリーブはともかく、足がでているのが目立ったようです。外出するとさすがに視線を感じ、落ち着きませんでした。この国に来たばかりの頃は服装にも気を遣っていたのですが、露出度が高いといって宗教警察に捕まる、というほど厳しいわけではないので忘れていました。そういえば、こういう格好をする人はあまりいなかった・・・と周りを見渡しつつ、慌てて車に戻りました。

3 comments:

chestnuts said...

thonちゃん、
そうなのです。ノースリーブは本人さえ気にしなければ普段は全く問題なしです。ただ、フォーマルな場ではさすがにマズイですが。
エアロビクスでは日本と変らないような格好でみんな練習していますし、ダンスのパーティーなどでは、かなり華やかな格好をしてくる人が多いのですが、それでもマレー系の人たちは、運動するときもスカーフをしていたり、だぶだぶのTシャツにトレーニングパンツです。まだ実際に見たことないのですが、プールにはいるときも洋服を着ているのだそうです。

Anonymous said...

はじめましてchestnutsさん
シンガポール経験者の立場から申し上げますと、あの国はモスレムではなく、チャイニーズです。そこがマレーシアと大きく違うところですね。
ですから、人口の3割くらいおいでになるマレー系の女性はスカーフをかぶっておいでになりますが、あまり目立つほどではありません。
明るい北朝鮮という表現は初めてですが、うなずけるところはありますね。
欧米系の方にとっては、車に落書きをした高校生がむち打ちされるというような「野蛮な」国という印象なのですが、住民は決してそれを悪い印象で受け取ってはいないようです。
厳しい罰則があって、それなりに犯罪発生率などを押さえ込んでいることが住民にとってはありがたいようです。
ですから選挙の時の支持率は高いのですよ。

chestnuts said...

脳天気さん
初コメントありがとうございます。
確かに、中国系人口が多ければ、国の政策も雰囲気も相当変わってくるのだと思います。この国のように、中国系のほうが少なく、さらにマレー優遇政策をとっているところとは違いますよね。
ただ、むち打ち刑、というのは、イスラムの国では割と普通にあるので、この辺りの発想は若干影響を受けているのでしょうか。シャリア法では、未成年者や外国人に対する杖打ち、むち打ち刑などの「野蛮」「残酷」な刑があり、しかも、婚外子出産の女性(のみに)石打ちによる死刑判決が出されたケースなど、人権団体からやり玉に挙げられています。