Wednesday, August 24

アフター4.30

この国の主要娯楽は映画。
それなのに、まだ、1回しか行っていないといったら、早速マレー系の友人からお誘いがあり、昨日は映画に行ってきました。

実は、マレー系の人たちの中に一人混じって遊びに行くのは初めて。マレー系の人たちのほとんどが公務員で、仕事は午後4時半が定時です。残業することはあまりないので、「アフター4.30」を謳歌できるわけです。といっても、そんなにバラエティに富んだ過ごし方ができるわけではありません。大家族で、結婚するまで一人暮らしをする人もとても少ないため、たいていは家族と過ごしているという印象です。それでも、シングルの彼女たちの「アフター4.30」の王道は、やはり、映画と食事、のようです。

映画館は寒いというのは常識なので、ジャケットにパシュミナ持参。大正解でした。
主要娯楽といいつつ、格安DVDが出回るほうが早いので、人気作品でも封切りになってしばらくするとすぐにがらがら。次の映画に変わってしまいます。Charlie's Chocolate Factoryを観たのですが、市内から離れたほうにいったせいもあり、私たちを含めて3,4組のグループのみ。ドラマなどで、「映画館貸し切りデート」という設定がありますが、この国ではかなり簡単にできてしまいそうです。映画の中身としては、ディズニーランドチックなセットで笑えるシーンが多く、ストーリーは単純明快、仕事のあとに頭を使わず観て楽しめる映画でした。

映画はCMがなく、予告編をひとつぐらいやってからすぐに始まります。それでも終われば結構遅いのですが、それから彼女たち行きつけのニョニャ料理へ。ニョニャは、マレーと中華のミックスです。フィリピン人バンドがいるお店で、その日はお誕生日が多かったのか、キャンドルをともしたデザートのお皿が運ばれたテーブルに行っては、バースデーソングを歌っていました。遅くから行ったので、その日最後のお客さんになった私たち。彼女たちが常連ということもあり、なぜか、フィリピン人バンドの伴奏で歌うことに。実は、中国系に劣らず、マレー系の人たちもかなりカラオケ好きです。カラオケならばまだよかったのですが、ライブ・バンドの彼らが自分たち用に持っている手書きの歌詞を見ながら歌うのは相当大変でした。日本語の歌を、といわれて、彼らのレパートリーにあったおそらく唯一の日本人女性歌手の歌は、宇多田ヒカルのFirst Love。聞いたままをアルファベットで書いてあるので、歌詞をみても???という感じでした。

海外での生活経験がある若い世代ほど、ここでの生活は刺激が足りない、文化的なものが足りないと、私を含めた外国人と同じことを感じるようです。それでも、立派な家、アマ(メイド)がいる生活、保証された仕事、その仕事は早くに終わり、そのあと映画や食事、スポーツや習い事(数は限られますが)をして、頻繁に海外ショッピング、逃避旅行に出かけられる彼女たちの生活には、余裕があります。

アフター4.30をどう過ごすかとは、贅沢な悩みではあるのかもしれません。

2 comments:

chestnuts said...

thonちゃん
ごめんなさい、タイトル、ちょっと間違ってました。Charlie and the Chocolate Factory。たぶん、日本語の本は「チョコレート工場の秘密」、というタイトルだったと思います。小さい頃に読んだ記憶はあるのですが、映画のストーリーがどれぐらい原作どおりだったか、全然記憶がなくてわからないのですが。

Anonymous said...

chestnutsさん
thonさん

 日本ではチャーリーとチョコレート工場というタイトルで、9月から公開されます。
 この映画のテーマは、英語圏ではとても一般的なものなのですよね。